猫が食事をした後に、「ごちそうさま♪美味しかったァ」というような感じでペロペロと口の周りを舐めている姿はとても可愛いですよね。食事を用意した我々としても、美味しい食事をした満足感を表現してくれる猫の姿は非常に嬉しく思ったりします。
ところが、猫が食後に猫が口の周りをペロペロ舌なめずりするのは、「美味しかった」と教えてくれているのではなく、実は猫の習性である「毛繕い」の一環というおはなしです。
猫が食後に口の周りをペロペロするのは習性
猫はもともと狩猟動物です。
野生の世界で暮らしていた時は、ネズミ等の小動物を捕えて、それを食事としていたわけです。生肉ですから、食事をすると口の周りが汚れてしまいます。
野生のドキュメンタリー番組などで、ライオンやトラなどが、獲物を捕らえて食事をしていると顔中が血だらけになってしまうようなイメージですね。
日頃から毛繕いをして、身だしなみをキチンと保っていたい猫にとっては、食事をした後に汚れてしまった口元をそのままにしておくことは出来ないわけで、食事の後に口の周りを清潔にするためにペロペロと舌なめずりして毛繕いしているのです。
しかしながら、そうとは知っていても、食後に猫が口元をペロペロする姿は、どこか満足げだったりするのですよね。そしてそれは、猫と暮らしていて、幸せな気分になれる瞬間でもあります。
というわけで、僕は、それでも猫が「美味しかったァ」を表現する為に舌なめずりしてくれるものだと信じて、猫が喜ぶ食事を準備したいと思うのです。