猫は本来は狩猟動物なのでハンティングが大好きです。
家猫などは、狩りをしなくても食事に困ることは無いので、基本的に睡眠ばかりして、たまに起き出したと思うと遊んで終了してしまったりする、なんとも腑抜けた生活をしているようにも見えます。
しかし、例え家猫であろうと、狩猟動物の本能はそう簡単になくなるものではなく、猫の行動を観察していると、日常的に狩りに対してストイックな姿勢が見受けられたりするのです。
というわけで、猫が日頃、狩猟のために何をしているか、また、どんな能力が備わっているのかを調べてみることにしました。
暗がりでも獲物が狙える猫の視力
猫はもともと夜行性の動物なので、暗がりでもしっかりと獲物を見つけられるような視力があります。獲物が自分よりも後ろにいたとしても見つけられます。
小さい音でも聞こえる猫の聴力
猫の感覚の中で最も発達していると考えられているのが聴力。猫は小さな物音でも聞くことができ、耳を自由に動かせて、その音がどちらの方向から聞こえるかの判断ができるそうです。
臭いで食べ物を判断する猫の嗅覚
犬ほどではないですが、猫の嗅覚もなかなかのもので、獲物の臭いを嗅ぎ分けたり、どちらから獲物の臭いが運ばれてくるかを判断することができそうです。
猫のヒゲは正確な狩りをするために必要な道具
猫にとってのヒゲは、狭い場所でも自由に行動するための大切なもの。嗅覚と併せて、獲物の臭いがどちらから運ばれてくるのかなどもヒゲで判断できるそうです。
切れ味抜群の鋭い猫の爪
猫の爪はするどくて、肉などは、簡単に割いてしまうくらいの威力があります。
ある日、実家にいた警戒心の強い外猫に手を伸ばした瞬間に引っ掻かれて、手のひらを数センチほどザックリと割かれた事がありました。刃物ののように鋭い爪で引っ掻かれたらネズミなどの小動物はひとたまりもないと思われます。
猫は肉球で足音を消して忍び寄る
獲物を見つけても、近づけなければ獲物を捕らえることができません。そこで、プニプニした猫の肉球が意外なことに役立ちます。肉球には物音を立てずに獲物のに近づく為の消音装置としての役割があるそうです。
猫は十分な睡眠で狩りに備える
猫は一日に16時間程度寝るというのは有名な話ですが、そんなに寝るのは、夜中のハンティングまでしっかりと体力を温存しておくためだそうです。
食べる事=生きることですから、自然界の生き物にとっては、食料を確保するということが最優先事項なのかもしれません。しっかりと睡眠をして体力を回復させ、温存しておいて、夜中の狩りに備えるらしいです。けして、ぐうたらしているわけではないようです。
しっかり寝たあとは、身体をグググッと伸ばして身体を解して、すぐに借りが出来る状態にしておくのも、すぐに身体を動かせるようにするためで、いつでも準備OKの状態にしているというわけです。
猫は日頃の練習で狩りに備える
本能的に狩りをする能力が備わっている猫も、練習無しでは上手に狩りができません。子供の頃から繰り返し行ってきた遊びの中や、母親猫から教るなどで狩りの練習をして、テクニックを磨いています。
猫が捕まえた獲物を見せに来るのは何故?
ちなみに、獲得した獲物を、持ち運んで来るのは、獲物を安全な場所まで持ち帰る行為や、母親猫として狩りの方法を教えるため、などと考えられています。
猫と狩猟についてのまとめ
狩りなど全くする必要がない家猫ですら、日頃の行動を振り返ってみると、狩りのために備えて準備をしているのだな、と思えるような行動が沢山あることに気付くと思います。
見た目は、とっても可愛い猫ですが、実は生まれながらのハンターといのが本当の姿。そう思えば、猫同士の喧嘩で本気を出すと、とても人間ではとめられないほどの状態になってしまうのも納得できますね。