猫が好きなこと、それは毛繕い(グルーミング)
猫が遊んでいる時以外を観察さると、かなりの頻度で、全身をペロペロと舐めたりしながら毛繕いする姿が確認できます。
以前、猫を飼っている知人の家に行った時に、猫が毛繕いをしている姿を見て「猫が顔を洗ったから雨が降るね」なんて事を言うと「そんなもん嘘やわ。毎日洗ってるわ」なんていう返事が返ってきたりしたものでしたが、その証言通りに、猫は毎日、顔だけじゃなく全身を洗っているようです。
というわけで、猫の毛繕い、グルーミングについてのまとめ。
猫が毛繕いをする理由
猫が毛繕いをするのは、言わば一日働いた汚れを落とすお風呂のようなもので、全身を清潔に保つため、というのが一番の理由のようです。
猫は狩猟動物ですから、獲物を捕まえて、食べるというのが野生の世界では当たり前の行為で、ドキュメンタリー番組でライオンが捕まえた獲物の身体の中に頭を突っ込んでバクバクと食事する姿が写し出されたりするのを見た事がある方も多いと思います。
で、そのような食べ方をすると、当然、口や手など、いろいろな場所が汚れます。これらをそのままにしておくと気持ち悪いので、食事の後は必ずと言って良いほど毛繕いをするのが猫の習性のようです。
また、毛繕いをすることで、自分自身の臭いを消す役割もあるようで、これも獲物に自分の存在を知られないようにするためだと考えられています。
この他、ソファーや縁側あたりでゴロゴロしながら、リラックスモードで毛繕いしている姿もよく見かけられる光景で、毛繕いすることにより、リラックスしたり、暑いと感じる時に、唾液の蒸発させることで体温を下げるなどの目的もあるようです。
猫が毛繕いする際の問題点
毛繕いできない猫・毛繕いしない猫
毛の長い猫や、病気の猫、怪我をしている猫、老猫などは、自分で毛繕いをしなかったり、しなくなったりするので、人がブラッシングをしたりして毛繕いのお手伝いをしてあげることが大切。
逆に考えると、毛繕いしなくなったのは、猫にとって何かあまり良くない状態と考えられるかもしれません。毛繕いをしなくなると、途端に毛が見窄らしくなり、いかにも病的な見た目になるのですぐに気付いてあげられると思います。
猫にブラッシング
猫が手入れを出来ない、しづらい場所などもあるため、時々ブラッシングを手伝ってあげれば猫も喜ぶと思います。春や秋は抜け毛が多くなる季節なので、不必要になった毛を人がブラッシングして積極的に取り除いてあげると毛玉症などの問題も少なくなるのではないでしょうか。
猫が首や頭の後ろをコチョコチョされると気持ち良さそうにするのは、自分で毛繕い出来ない場所だからという説もあるようです。
毛玉症
毛玉症とは、抜けた毛を飲み込んでしまい、排泄等で処理できずに、毛玉となってしまい、毛玉が成長すると、「毛玉症」苦しい思いをすることがあるようです。症状としては嘔吐や食欲減退など。
猫と毛繕いのまとめ
・身体を清潔に保つためのお風呂のようなもの
・体調不良などで毛繕いが出来なくなる時もある
・人がブラッシングしてあげることも大切